父ちゃん、幼稚園の修了式をジャックする

PTA会長挨拶より考えたこと

修了式の主役は
子ども達だろう。

でも
当たり前のことを
当たり前のように
やり続けてくれた方々がいる

そう
子ども達に関わり続けてくれた
幼稚園の先生方だ

そんな先生方に
僕はどうしても

ありがとう

を伝えたかった

修了式乗っ取り計画

この計画を思いついたのは
最後のPTA役員会での
教頭先生のこんな一言があったから

「私たちは、当たり前のことをしているだけなので」

当たり前の反対の意味の言葉は
ありがとうだということを
僕は聞いたことがある

当たり前のことを
当たり前のようにやっていると
それは特別なことになる

先生たちにとっては
当たり前のことでも
親からしたら
それは特別なこと

だから
絶対に先生方に
感謝を伝えたい

そのためにできることは何かを考えたとき

子ども達は修了書をもらうから
先生方には感謝状を贈ろう

僕はそう思うようになった

PTA役員に相談

僕はこのことを
他の役員さんにも伝えた

意外だったのは
僕の意見に賛成する役員さんばかりだったことだ

  • それ良いですね
  • 賛成です
  • 感謝状贈りましょう

そんな声があがった

それから
クラス役員の方にお願いして
各クラスの担任の先生へのメッセージを募集し
感謝状作成が始まった

この時の僕の気持ちは
楽しくて仕方なかった

PTA会長のお祝いの言葉

修了式は淡々と進む

修了児入場

修了証書授与

「名前を呼ばれたら、元気にお返事してください」

と言う先生の呼びかけに

「はい」

と答える子ども達

一人ひとり手渡されていく修了証書

その姿を見るだけで
僕は泣いていた

園長挨拶

来賓祝辞

そしてついに

PTA会長のお祝いの言葉という
僕の出番がやってきた

この時に
僕はすべてをかけることにした

息子とのリハーサル

修了式当日の朝
息子にこう言われた

「父ちゃんは挨拶するからまずみんなに3回挨拶して
階段あるからのぼって3回挨拶して
マイクあるから
『修了おめでとうございます』
って言ってね。
そしたら
『ありがとうございます』
ってみんなが言うから。」

3回挨拶してとは
3秒間お辞儀しててねってことらしい

そんなリハーサルをしたので
僕の挨拶はその通りに始めた

「○組、△組、□組、▽組のみなさん、修了おめでとうございます。」

息子の言った通り

「ありがとうございます。」

という子ども達からのお返しの言葉

ここまではリハーサルの通りだ。

PTA会長のお祝いの言葉

そして、僕はこう話した。

「泣きそうです。」

それから僕は涙を流しながら続ける

最初から台本は用意してないから
その時に降りてくる言葉を
そのまま伝えていった。

「みんなに何を話せばよいのか
ずーっと考えてました。

でも
全然浮かんでこないんです。

朝、みんなから『よしべー』とか
『しんべー』とか『せんべー』とか言われるたびに
『朝あったら、まずはおはようでしょ』
って言い続けたら
次の日から『おはよう、よしべー』って
言ってくれるようになって
本当に嬉しかったし、
楽しかったし、
そんな朝の時間が
僕にとってはとても幸せでした。

みんなの胸にあるコサージュは
誰が作ったか知ってる?

そう、
みんなのお母さんだったり
お父さんだったり
おじいちゃんや
おばあちゃんだったりするお友だちもいる。

そのコサージュには
みんなの目には見えないかもしれないけど
たくさんの愛とエネルギーが込められています。

ぜひ、大切にしてもらえたらなぁって思います。

保護者のみなさん
いま、目の前に座っている我が子の背中は
どう映っていますか?

きっと、大きく見えるんじゃないでしょうか

『お母さん、行きたくないぃぃ~』
(ここでの僕の演技に、子ども達の爆笑が起こる)

って言ってた子が
今では座って話を聞くことができている

これはすごい成長だなぁって思います。

今後も、子ども達のために
私たち親ができることは何なのか
それを一緒に考えて
子ども達と関わっていきましょう」

ここまでで、一通りの挨拶が終わった

ここからがメインイベント

修了式ジャック作戦は
ここから始まる

僕はこう切り出した

「○組、△組、□組、▽組のみなさんのみなさんと
保護者の方々に
PTA会長として最後のお願いがあります。

今日、子ども達を輝かせるために
当たり前のことを
当たり前のように
毎日やり続けてくれた方々がいます。

いま両サイドにいる先生方です。

そんな先生方に
僕は感謝を伝えたくて
修了証の代わりに
感謝状を作って持ってきました。

(ここで保護者から「おぉ」という歓声が起こる)

僕にこの感謝状を
先生方に渡す時間をください。

先生方にもぜひご協力をお願いします。

呼ばれたら元気にお返事してください。
(さっき先生方が子ども達に言ってるのをマネしたから、みんな爆笑)

そして良ければ
舞台の上まで取りに来てください」

僕がこう言った瞬間
保護者席の方から
たくさんの拍手が聞こえてきた

サプライズ大成功

感謝状は幼稚園で子ども達と関わってくれた
全ての先生分用意してきた。

しかし
時間の都合もあったので
実際に手渡ししたのは
年長の担任の先生たちだけ

正直、お叱りを受けるかと思っていたが
先生たちは舞台上まで受け取りに来てくれた

これは本当に嬉しかった

終わってからこんなことを言われた

保護者の方からは

  • 感動しました
  • 凄く良かったです
  • 聞きそびれたのが残念
  • 最高でした

と言ってもらえた

先生方からは

  • こんなこと初めてで泣きそうになりました
  • 本当に素晴らしいお祝いの言葉でした
  • 感謝状なんて今までありませんでしたよ
  • 私が舞台に呼ばれてたら、間違いなく泣いてましたよ

なんて言ってくれた。

式が終わってから
職員室に呼ばれ
他の来賓の方と少しお話をする場面があった。

そこで僕は
小学校の校長も兼ねている園長先生には

「小学校ではやらないので」

と伝え

教頭先生には

「次男の時にもやらないので安心してください」

と伝えておいた。

そしたら

「いやいや、ぜひ小学校でも。6年後の予約しておきます。」

って言われてしまった。

帰りに聞いたのだが
息子の担任の先生と教頭先生は
来年度は異動になるそうだ。

そんなことは知らなかったから
最後に渡すことができて
本当に良かったと僕は思う。

そんなわけで

僕の幼稚園PTA会長としての役目は
これで終わった。

この一年
僕は楽しかった。

感動して泣く
目の前の人を喜ばせる
そして
やってる自分が楽しむ
そんな姿を
最後に子ども達に見せるとこができたから
僕は満足だ

こんなPTA会長は他にいないかもしれない

最後の最後で
子ども達と保護者のみなさんと先生方を巻き込み
みんな一つになれた気がするって思ってるのは
僕だけかもしれない

でも、それでも良い。

僕がPTA会長として大切にしたかったことは
やってる本人が楽しんで
それを見た人たちも
一緒に楽しんでくれることだたったんだから

幼稚園の子ども達
保護者のみなさん
幼稚園の先生方
本当にありがとうございます。

こんなPTA会長も
世の中にはいるよ。

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